シーバサーの暗黙のルール7選|初心者が知っておきたい釣り場マナー
シーバス釣りを始めると、釣り方やルアー選びだけでなく、釣り場での「マナー」に迷うことがあります。
特に、
「先行者がいるけど、どのくらい離れればいい?」
「隣に入るときは声をかけた方がいい?」
「ナイトゲームでライトを水面に当てるのはダメ?」
などは、釣りを始めたばかりだと分かりにくい部分です。
シーバス釣りをする人は「シーバサー」と呼ばれることがありますが、シーバサーの間には法律や施設のルールとは別に、釣り場でトラブルを避けるための暗黙のマナーがあります。
もちろん、これらはすべての釣り場・すべてのアングラーに共通する絶対的なルールではありません。
ただ、自分が気持ちよく釣りをするためにも、周囲のアングラーに気持ちよく釣りをしてもらうためにも、知っておいて損はありません。
この記事では、これからシーバス釣りを始める初心者向けに、実際の釣り場で意識したい「シーバサーの暗黙のルール」を7つ紹介します。
1. 釣り場の公式ルールを最優先で守る
まず最初に覚えておきたいのが、シーバサー同士の暗黙のルールよりも、その釣り場で定められている公式ルールが優先されるということです。
釣り場によっては、
- 釣り禁止
- 立入禁止
- キャスト禁止
- 利用時間の制限(夜間利用禁止等)
- 釣りができるエリアの指定
- 投げ釣り・振りかぶるキャストの禁止
などが定められている場合があります。
周囲に釣り人がいるからといって、「みんな釣っているから大丈夫だろう」と判断するのは避けた方がいいです。
釣り人同士では問題ない行動でも、公園や施設のルールに違反していれば当然そちらが優先されます。
特に初めて行くポイントでは、事前に自治体や施設管理者などの公式情報を確認するようにしています。
BAY SEABASS MEDIAでは、東京湾・河川のシーバスポイントについて、釣り可否や利用ルール、アクセスなどを確認できるページを作っています。
2. ゴミ・ライン・ルアーのパッケージを残さない
これは暗黙のルールというより、釣り人として守りたい基本的なマナーです。
自分が出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
例えば、
- ルアーの空きパッケージ
- ペットボトル
- 飲食物のゴミ
- 使用済みのPEライン
- リーダー
- フック
- スナップ
などです。
特に釣り糸は、そのまま残してしまうと鳥や動物に絡まる危険があります。
実際に釣り場へ行くと、ルアーのパッケージや切られたラインなどが落ちていることがあります。
個人的にも、こうしたゴミを見ると非常に残念に感じます。
さらに問題なのは、釣り人によるゴミや迷惑行為が積み重なることで、これまで釣りができていた場所が釣り禁止になる可能性があることです。
一人ひとりがゴミを持ち帰ることは、単に釣り場をきれいにするだけではありません。
これからもその場所で釣りを続けるための行動でもあります。
小さなゴミ袋をタックルバッグやリュックに入れておくと、ラインやパッケージも簡単に持ち帰れます。
3. 先行者を優先する

人気のシーバスポイントでは、到着したときにすでにほかのアングラーが入っていることも珍しくありません。
特に東京では、
- 橋脚
- 橋の明暗
- 水門
- 流れ込み
- 潮目が出やすい場所
など、狙う場所が限られるポイントに人が集まりやすくなります。
こうした場所に先行者がいる場合は、いきなり近くへ入るのではなく、まず先行者を優先します。
自分が入りたい場所が近い場合は、
「隣に入っても大丈夫ですか?」
と一言声をかけてみるのがおすすめです。
先行者に「そこをどいてください」とお願いするのではなく、邪魔にならない位置へ入ってもよいかを確認するだけであれば、了承してもらえることもあります。
自分も声をかけてもらった方が、「この人はこのあたりを狙うんだな」と分かるので、お互いキャストしやすくなります。
声をかけるのが苦手な場合は、相手のキャスト範囲に入らないよう十分に距離を取りましょう。
目安としては単純に数メートル離れるのではなく、相手のルアーが届かない・流れてこないところまで距離を取ることが大切です。
迷ったときは、
「自分が先に釣っていたら、この距離に入られて嫌ではないか?」
と考えると分かりやすいです。
4. キャスト範囲を被せない
先行者と距離を取っていても、キャストする場所が被ってしまえばトラブルにつながります。
特に流れがある河川のシーバス釣りでは注意が必要です。
川ではルアーを流れに乗せて自然に流す「ドリフト」という釣り方があります。
例えば、隣のアングラーが正面へキャストしていたとしても、そのルアーが流れによって数十メートル下流へ流れていることがあります。
その状態で下流側からルアーを投げると、ライン同士が交差してしまう可能性があります。
そのため、
「人が立っている場所」だけを見るのではなく、「その人がどこへ投げて、どこまでルアーを流しているか」を見る
ことが重要です。
橋脚や明暗などを狙っている場合も同じです。
後から来た人が少し離れた場所から同じ橋脚・同じ明暗へ投げてしまえば、先行者からすると狙っているポイントを被せられたことになります。
シーバス釣りでは立ち位置だけでなく、キャスト範囲まで含めて相手との距離を考えるようにしましょう。
5. 先行者のすぐ下流側へ入らない
河川のシーバス釣りでは、先行者のすぐ下流側へ入るのも避けたい行動のひとつです。
理由は、先ほど説明したドリフトです。
上流側からキャストしたルアーを流れに乗せると、ルアーは徐々に下流側へ移動していきます。
そのため、先行者の少し下流に入ってしまうと、その人が本来流したかった範囲を塞いでしまう場合があります。
自分から見ると、「結構離れているから大丈夫そう」と思っても、先行者からすると、「そこまでルアーを流したかった」ということがあります。
特に、
- 河川
- 橋の明暗
- 水門周辺
- 流れのヨレ
などでは注意した方がいいです。
先行者がどちらへ投げているのか、どのくらいルアーを流しているのかを少し見てから立ち位置を決めましょう。
分からなければ、「この辺りに入っても大丈夫ですか?」と声をかけるのが一番確実です。
相手がされて嫌だと思うことは、自分もしない。
シンプルですが、これが一番大切だと思います。
6. ナイトゲームで強いライトを水面へ当て続けない
シーバスのナイトゲームでは、ライトの使い方にも注意が必要です。
夜釣りでは、
- 足元の確認
- ルアー交換
- ラインの結び直し
- 魚の取り込み
などでヘッドライトが必要になります。
ライトを使うこと自体が悪いわけではありません。
ただし、必要以上に強いライトを水面へ当て続けたり、ほかのアングラーが狙っている場所を照らしたりするのは避けた方がいいです。
夜間は周囲が暗くなり、魚も暗い環境の中で行動しています。
そこへ突然強い光を当てることで、シーバスを警戒させてしまう可能性があります。
特に注意したいのが、
- 橋の明暗
- 足元の岸際
- ベイトが溜まっている場所
- ほかのアングラーがキャストしている場所
です。
せっかくシーバスが入っていたとしても、ライトを当てたことで警戒させてしまえば、本来キャッチできたかもしれない魚を逃してしまうかもしれません。
また、人に向けてヘッドライトを照らすと非常に眩しく、相手の視界にも影響します。
ライトは必要なときだけ使い、使い終わったら水面や人から光を外すようにしましょう。
7. ランガンするときは釣っている人の前を横切らない
シーバス釣りでは、一か所で粘るだけではなく、護岸を歩きながら魚を探す「ランガン」をすることがあります。
広い河川や運河では特に有効な釣り方です。
ただし、ランガンするときに注意したいのが、すでに釣りをしているアングラーの前を横切ることです。
釣り人と水面の間へ入り込むと、その人のキャストやルアー回収を妨げてしまいます。
また、キャストするタイミングで近くを通ってしまうと、ルアーやフックが当たる危険もあります。
後ろ側に通路があり、そこを通る必要がある場合もあります。
そのときは無言で近づくのではなく、「後ろ通ります」と一言声をかけてから通るようにしています。
これはマナーだけでなく、自分自身をフックなどの事故から守るためにも重要です。
相手がちょうどキャストしようとしている場合は少し待ち、ルアーを回収したタイミングなどで通ると安全です。
広いポイントだからといって、釣っている人のすぐ横へ次々と入りながらランガンするのではなく、お互いが余裕を持って釣りができる距離を意識しましょう。
暗黙のルールで迷ったら一言声をかける
ここまで7つ紹介しましたが、すべての釣り場で細かい距離やルールが決まっているわけではありません。
実際には、
「ここまで近づいていいのかな?」
「この場所へ投げても大丈夫かな?」
と判断に迷うことがあります。
そんなとき、一番簡単なのが声をかけることです。
「隣いいですか?」
「この辺りまで流してますか?」
「後ろ通ります」
これだけでも、多くのトラブルを避けられます。
自分では問題ないと思っていても、相手は違う釣り方をしているかもしれません。
逆に、一言コミュニケーションを取ることで、
「全然大丈夫ですよ」
と気持ちよく釣りを続けられる場合もあります。
シーバス釣りでは、釣果だけでなく同じ場所を利用する人への配慮も大切だと思います。
シーバサーの暗黙のルール7選まとめ
今回紹介したシーバサーの暗黙のルールは以下の7つです。
- 釣り場の公式ルールを最優先で守る
- ゴミ・ライン・ルアーのパッケージを残さない
- 先行者を優先する
- キャスト範囲を被せない
- 先行者のすぐ下流側へ入らない
- ナイトゲームで強いライトを水面へ当て続けない
- ランガンするときは釣っている人の前を横切らない
こうして並べてみると、特別に難しいことではありません。
基本的には、
「自分が同じことをされたらどう感じるか」
を考えれば判断できることが多いです。
そして忘れてはいけないのが、暗黙のルールよりも釣り場ごとの公式ルールが優先されるということです。
釣り禁止・立入禁止・キャスト禁止などが設定されている場合は必ず従いましょう。
釣り人同士のトラブルやゴミなどが原因で、これ以上釣り場が減ってしまうのは避けたいところです。
一人ひとりが周囲へ少し配慮するだけでも、釣り場の雰囲気は変わると思います。
これからシーバス釣りを始める方も、分からないときは無理に判断せず、一言声をかけながら楽しんでみてください。